【NEO 農村生活 〜 心の豊かさを求めて〜】

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【徳島・神山町】移住者が移住者を呼ぶ好循環、「地域おこし」のモデルケース。(四国地域おこし事例研究ツアー②)

こんにちは!bashiです。
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今回は「四国地域おこし事例研究ツアー」の2回目。
(1回目・香川直島の記事はこちら↓)

 

www.bashi1111.com

 

<目次>

 

香川の次に訪れたのは、徳島!

香川を後にし、すぐさま次の目的地、徳島へ移動!

高松→徳島は特急「うずしお」で約1時間。あっという間です。

※ちなみに、特急「うずしお」をはじめ、徳島県内には「電車」は存在せず、すべてディーゼルで走る「汽車」です。排気音と振動がすごい・・・

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「地域おこし」のモデルとして注目を集める「神山町

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この徳島にも、「地域おこし」で全国的に注目されている町があります。
その町の名は「神山」。
神山町は、人口5,000人ほど(2017年6月現在)の、山間の小さな町です。

神山町へのアクセスは、徳島駅からの路線バスのみ。鉄道は通っていません。路線バスも頻繁に来るわけではないので、公共交通機関で行くにはなかなかの難易度。
神山町へのアクセス↓)
 
ただ今回、神山町まで大学のラグビー部の同期がナビゲートしてくれました!

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彼はメーカーの営業で徳島に配属になり、四国お遍路八十八か所も制覇している強者!営業で徳島県中を車で回っているので山道の運転も慣れているし、道もよく知っているので助かります。今回のツアーはやさしい友人たちに本当に助けられています。感謝。
 

神山町の変革、始まりは「青い目の人形」

神山町20年以上前から「国際交流」に取り組んでいます。始まりは1991年、戦前にアメリカから日米親交の象徴として贈られた「青い目の人形」をアメリカへ里帰りさせようというプロジェクトでした。この人形は無事里帰りを実現でき、プロジェクトに関わった神山町のみなさんも喜びと自信に満ちあふれる出来事になったそう。
 

神山にネイティブ英語教師やアーティストが滞在、国際交流が盛んに!

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(↑神山アーティスト・イン・レジデンスの活動の一環で制作された「スピーカー鳥居」。Bluetoothで音楽プレーヤーとペアリングして好きな音楽を流せます)

 
「青い目の人形」プロジェクトをきっかけに、神山町では国際交流が盛んになります。
神山町では小中学校で英語を教えるネイティブ英語教師(ALT: Assistant English Teacher)の受け入れを始めます。そして、1999年からは「NPO法人グリーンバレー」の主導で「神山アーティスト・イン・レジデンス(KAIR)」といって、国内外の芸術家を神山に招き、2〜3ヶ月滞在して作品制作をするというプロジェクトがスタート。
 
すると、神山に滞在していたアーティストたちが神山の「自然環境」や地域の方々の「あたたかさ」に触れ、すっかり神山を気に入りそのまま「定住」・・・という流れが生まれてきます。
 

ITベンチャー企業の着目ーサテライト・オフィスが続々立ち上がり「ITの町」へ

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「なぜこんな山奥に国内外のアーティストが定住・・・!?」
と、次第に新聞・テレビ・雑誌などのメディア露出も多くなっていきます。また、KAIRを手掛けた「NPO法人グリーンバレー」は、「ワーク・イン・レジデンス」といって、神山町に来てほしい業種・人材を指定して移住支援を行うプロジェクトを2008年にスタートさせます。
(ワーク・イン・レジデンス参考↓)
 
すると神山町は、世の中の新しい動きに敏感で、情報感度の高いITベンチャー系の人たちに注目されるようになります。次々に都心からIT企業の「サテライト・オフィス」神山町で立ち上がり、「ITの町」として神山町はさらに注目を集めるようになります。
 

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↑今回訪問したサテライトオフィス・コンプレックス」。使われなくなっ縫製工場をリノベーション。「コワーキングスペース」としてITベンチャー企業個人事業主(Webライターやデザイナーなど)がオフィスとして利用している。
(詳細↓)

www.in-kamiyama.jp

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人が増えれば付随するサービス業も成り立つー移住者が移住者をさらに呼び込む「サイクル」

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神山町では、アーティストやWebクリエイターなど移住者が増えると、「衣食住」の需要が増え、自然に衣食住に関わる職業やお店を営むためにさらに移住者が増える(洋服屋さん、農家、食料品店、レストラン、家具屋、シェアハウス・・・)・・・という、「移住者が移住者を呼ぶ」好循環が生まれています。
 

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↑オーガニック野菜の栽培に取り組む「おひーさん農園チーノ」。
 

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↑農園のそばでは、イタリア本場仕込みのエスプレッソが味わえる「caffe ESTATE」が営業中。(詳細↓)

www.facebook.com

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↑神山の宿泊施設「week神山」。仕事をしながら1週間くらい神山で生活してみたい方に最適!(詳細↓)

 

神山町の「移住者が移住者を呼ぶ」サイクルは「いすみ」でも作れる!

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戦前、アメリカから贈られた「青い目の人形」の里帰りから始まり、ALTの受け入れ、「アーティスト・イン・レジデンス」、「ワーク・イン・レジデンス」、「サテライトオフィス」・・・これらのプロジェクトが移住者を呼び込み、さらにさまざまなサービスの需要を生み、ますます移住者を呼ぶというサイクル。
このサイクルは神山町のみならず、いすみ市でも作れる(作れている)!
 
ブラウンズフィールド*1の存在によってオーガニック、マクロビ系の人たちから注目され、実際に行った人たちの中でいすみの豊かな自然と食に惹かれて移住する人が増える。
パーマカルチャーと平和道場*2の存在によって、パーマカルチャーに興味がある人を惹きつけ、パーマカルチャーを実践しようと移住する人が増える。
hinode*3の存在によって田舎フリーランスに興味がある人、パソコン一つで仕事をしているクリエイターやブロガーがいすみを訪れ、自然に囲まれた快適な仕事環境に惹かれて移住する人が増える。
移住者が増えれば、その人たちの生活にかかわるサービスの需要が増え、そのサービスを営むためにさらに移住者が増える。
 
さまざまな分野の人たちがいすみに集まれば、ますます新たなイベント開催やビジネスの可能性が生まれ、一つ一つ事業を実現していくことで「地域おこし」を実践することができます。
 
神山町をモデルに、自身が居住するここ「いすみ」でも「移住者が移住者を呼ぶ」好循環を作っていきます!
 
 
bashi
 
 
 
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